ボン


土曜日、朝、京王府中駅。初めておりる駅だ。なかなかでかい。府中の競馬場が近くにあるらしく、おじさん達がスポーツ新聞を片手にタバコを吸っている。僕の地元にも大きな競馬場があるので、この郊外のユルい街の祭事的な盛上りが場違いな感じはなんとなくつかめる。ユーミンの中央フリーウェイが頭の中で流れる。駅前の日産レンタカーで八人乗りの車に一人乗り込む。音楽をセットして走り出す。窓を開ける。曇り空の湿っぽい空気がエアコンの空気と混ざって気持ちいい。木村カエラのWhatever are you looking for?が流れ出す。相当気持ちいい。駅前から北へと続く並木道を走り、すぐに国分寺に到着。Yさんを乗せ、0101の駐車場にとめて他の皆を待つ。合流して中央道へと向かう。道は順調だ。ググッとスピードをあげて関東平野から離脱する。山の天気と女心は変わりやすいとはよく言ったもんで、曇天から雷雨へとかわる。

スコールのような雨の中、河口湖ICを降り、富士の裾野を登っていく。森の中に入ると雨はやんでいた。ゴルフ場の脇を通り抜け目的のSuperOSの別荘に到着。でかい。長い。黒い。緑眩しい森の中にモノリスが横たわっている。しかもすこし浮いている。モノリスの下に溶岩が転がっている。手摺やら階段が上のボリュームからぶら下がっていたり下から突き出していたりで重力がよくわからないエントランスからまるでETのラストみたいな感じで宇宙船にアプローチする。上はデッキを挟んで同じ大きさの室が3つとリビングルームがある。モノリスみたいだと思っていたボリュームは実はRCの人工地盤の上に木造の建物が載っているそうだ。小1時間ほどお邪魔した後、隣の山中湖にS先生のT小屋があるというので見に行こうとするが、酷い渋滞に捕まる。裏道を検索しやっと到着したところでまたもやスコール。ついでに雷がガンガン落ちる。山中湖のスワンボートが驚いて飛び立ってしまいそうだ。

車をおりて、すぐに京王線に乗り込む。21:00。新宿でMuとYaとKuと合流。呑み屋で隣の席に明らかに10代後半の面々がワイワイ。僕らとその若者たちを若者たらしめている決定的な表面的な差異を見つける事ができなかったけど、やっぱり歳をとったのかな。烏龍茶がすすむ。24:00。MC漢主催のフリースタイルmicバトルにいく。9割男の暑苦しいイベント。あまり期待せずに行った事もあり、鳥肌立ちっぱなしの展開に、もうクラクラ。30秒の中に奇跡的な韻と奇跡的な観客との一体感。時間もどんどんおして、気がつけば7:00。

日曜の昼に起きて、部屋を片付ける。幅木を拭いてみたり、長押の上の埃を落としたり、かなりのフェティシストぶりを発揮する。と、そのとき携帯がなり、LeとMaとで世田谷南部建築思いつきツアーを敢行することに。着替えて自転車にまたがり、The NonceのJ to the Iで出発。環八を西進。上野毛18:30。日が暮れかけている世田谷は鼻から入って後頭部から出ていくような緑の風が吹いていて、気持ちよい。宮脇壇のぶるぅぼっくすにはじまり、青木淳のOを見た頃、Ymが新横浜に上京。自由が丘のインド料理屋で乾杯+ナン食べ過ぎ。その後karaoke。24:00。1:00、Rと合流。ラーメンズのSTUDYを見ながら、深く眠る。

48時間遊び倒しの土日。