ピカピカの街

uuu2005-03-07

中原街道で東京を離れて南へむかう。テールランプに追い越されながら埃の中を突き進み、兄が住む港北ニュータウンに到着するとすぐに、さらに兄と西へ進む。多摩丘陵は南東から北西方向へ強い力で押されたようにしわしわになっている。そのアップダウンをひたすら巨大な煙突を目指して波乗りのようにもしくは難破船のように漂う。開削された壅壁の内側には6車線の道路。頭上には少しずつ角度をふった多数のブリッジ。横浜市営地下鉄の駅々を中心に滲み出る住宅地。ピカピカの街とその外側の農村。でもそれらは対比するわけでも共存するわけでもなくただそこに同時に存在しているだけのようにみえる。無関係なまま。勿論関係はしているんだろうけど時間が止まったみたく保存されていてどちらにも僕は介入する余地がない。